ブログやネットでのニュース記事ばかりチェックすることに追われてこの数年久しく小説などを読んでいなかったのですが最近になってから図書館のオンライン予約の利便性に気付いて気軽に借りては読んで、というのが習慣づいてきました。
前述のLibron 導入後は図書館利用に向けた楽チンさが加速して、借りられる時はまず借りて試し読みしてから or 全部読めれば読んでしまう、という感じで技術系の本も出来るだけお金をかけないようになってしまいました。
出版不況とかデフレとかを推し進めているのは自分みたいな人種なんだろうなあと後ろめたさを感じつつも、水は低きに流れるということでこの流れは止められないのだろうなあと諦め加減の毎日です。
さて表題の「闘うプログラマー
私の稚拙な文章でいくら紹介しても面白さは伝わらないかもしれませんが、序章からの抜粋をご紹介して、共感出来そうな人は是非読んでみることをお勧めします。
この文章だけでも、生涯一度でもそういう仕事をしてみたい、と思わせるような身震いするような力を感じます。
闘うプログラマー 序章より抜粋
「われわれの仕事は、とてつもなくきびしい。何年か経てば、チームのメンバーはこの仕事を振り返って誇りに思うだろう。
そして、『こんなに大きな仕事をやり遂げたことも、これほど純粋に生きたこともなかった。出世も幸福も、上司や友人とうまくやっていけるかどうかも、気にする必要はなかった。頭にあったのは、この製品を出荷すること、この製品をできる限りいいものにすることだけだった』と語るだろう。」とカトラーは言う。
カトラーが最初にウィンドウズNTを計画したとき、完成までの道はおぼろげにしかみえていなかった。
もっとも複雑なパソコン・ソフトウェアをつくるうちに、カトラーとその忠実な部下は、デジタルの荒野にはまりこんでいった。
この冒険から二度と抜け出せないのではないかと思われた時もあった。
途中で道に迷った者もいた。
人生の未知の領域へと踏みこんでいった者もいた。
最後には、優れた作品は愛情と暴力によって創造されるのだと知った。
これは、そんな人々の物語である。